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高校生によるMOBANEWS

美しい本当の藻場

あなたは、藻場を見たことがありますか?

私達がシュノーケリングで実際に見た、本来の藻場の姿と現在の藻場について伝えたいと思います。

 

藻場本来の姿と現在の藻場

私は、東京都中野区にある新渡戸文化高校1年生の平賀千里です。僕らは7月28日から7月30日まで、学校の校外活動で三重県熊野市の二木島に行きました。現地では、漁師さんの漁を見学・体験したり、自分たちで持参したお米をメスティンで炊いて食べたりと、貴重な体験をさせていただきました。その中でも、私が特に感動したのは、藻場の現状を確かめるためにシュノーケリングをした際に目にした『藻場の美しさ』です。

水面を通り、海底にキラキラと写る光に照らされながら、ゆらゆらとなびく藻。大きな魚が岩の間を通り抜けたり、小さな魚が水面近くを泳いでいたり、たくさんの魚がそれぞれ忙しく、自由を楽しんでいました。少し潜ってから上を見ると、すぐに形を変えて眩しく目に入ってくる太陽光。泳いでいる時は、自分も魚になったかのように、悩みを忘れて泳ぐことができました。一緒にいった仲間に聞いてみると、「とても綺麗だった」や「すぐそこを魚が泳いでいて面白かった」「藻場が増えてほしい」などの声が聞けました。

藻場は、その美しさだけでなく、多くのメリットをもたらします。例えば、藻場は小さな魚や多くの生物たちの隠れ家であり、同時に産卵場としての役割も果たしています。また、藻は水中の栄養を吸収して成長するため、栄養過多が原因で発生する赤潮を防ぐ効果があります。さらに、藻の光合成には、地球温暖化の原因の1つである二酸化炭素を減らす働きもあります。

しかし、そんな美しい藻場も、現在では減少が進んでいます。その大きな要因の一つが、地球温暖化の影響で増加したガンガゼやアイゴなどの植食性動物です。これらの動物は、味が良くないというイメージがあるため、漁師さんによる水揚げが少なく、生態系のバランスが崩れてしまい、結果として藻場が減少し続けています。そこで、植食性動物を美味しく食するプロジェクトを通じて、積極的な水揚げを促進する活動があります。また、植食性動物のガンガゼを地域の人が直接駆除する「ガンガゼ潰し」などの活動も行われています。

シュノーケリング全体を通しての感想を仲間に聞いてみると、ガンガゼを見た時の衝撃と、藻場の少なさに驚いている人が多かったです。また、ガンガゼの黒と磯焼けした地面の白をモノクロと言っていた仲間もいました。

未来の藻場へ

様々なメリットがある美しい藻場は、今減少してしまっています。理由の一つに海藻を食べてしまう「植食性動物」の増殖があります。この現状を打開するには、「植食性動物」の中でも「植食性魚類」をおいしく食べて、水揚げ量を増やし、海藻と植食性魚類のよいバランスを目指す必要があります。また、藻場の減少は二木島だけでなく、日本各地で発生している問題です。そして、その影響は地球全体に及びます。この記事を読んで藻場の問題に関心を持っていただけたなら、ぜひイベントへの参加や、実際に藻場を訪れることを検討してみてください。私自身、これからも海の美しさに感動し、子どもたちが美しい自然を体験し続けられる未来を願っています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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