草食系おととの大変身inみえ熊野
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磯焼けの今!ガンガゼ大量発生!?
はじめまして!私は東京都中野区にある 新渡戸文化高校1年生の山口大郎 です。みなさんは最近、「SDGs(エスディージーズ)」という言葉をよく耳にしませんか? SDGsには17の目標があり、その中のひとつに 「海の豊かさを守ろう」 という目標があります。でも、正直「海の豊かさを守る」と言われても、普段の生活ではあまり実感がわかないですよね。実は私も、「本当にそんなに深刻な問題なの?」と半信半疑でした。しかし 高校1年生の夏、私は 三重県熊野市の二木島 に行き、実際に海に入ってみました。そこで目の当たりにしたのは 想像していた海とは全く違う光景 でした。今回は、私が見た 「二木島の海の今」 についてお伝えしたいと思います。
私のみた海の今
私たちは 7月28日から7月30日 の間、三重県熊野市二木島町を訪れました。そこでは、漁師さんの仕事を体験したり、未利用魚を使った商品開発をしたりと、貴重な経験をたくさんさせていただきました。その中で 最も印象に残ったのはシュノーケリング体験 です。海に入る前、私は 「色とりどりの海藻が生い茂り、たくさんの魚が泳ぐ美しい海」 を想像していました。しかし、実際に潜ってみると、そこに広がっていたのは 黒と白の廃れた景色 でした。
海の中に広がる黒い正体
この 黒い物体 の正体は、 『ガンガゼ』 というウニの仲間です。
🦔 ガンガゼとは?
- 長いトゲに 毒 を持つ
- 食用には向かないため、 漁獲の対象外
- 繁殖力が強く、 個体数がどんどん増加
- 海藻を大量に食べる ため、磯焼けの原因になっている
つまり、 ガンガゼが増えすぎると海藻が食べ尽くされ、「海の砂漠化」が進んでしまう のです。
磯焼けとは?
磯焼け とは、 海藻が魚やウニに食べられてしまい、海底が「焼け野原」のような状態になる現象 です。
磯焼けが進行すると…
⚠️ 魚の住処やエサがなくなる → 魚がいなくなる
⚠️ 藻場がなくなる → 空気中の炭素を固定する役割を果たせなくなる
⚠️ 流れ藻(魚の隠れ家)がなくなる → 小さな魚が敵から逃げられなくなる
このように 磯焼けは、海の生態系に大きな影響を与える深刻な問題 なのです。
なぜ磯焼けは起こるのか?
磯焼けの原因には さまざまな要素 がありますが、近年の 全国的な磯焼けの拡大には「温暖化」の影響が大きい と言われています。
🌡 海水温の上昇
- 海水温が高くなりすぎると、 海藻が枯れて流されてしまう
- 黒潮の影響で、年によって 海水温が異常に高くなることも
🐟 魚が活発になり、海藻を食べる量が増える
- 温暖化により、魚の活動が活発化
- 海藻を食べる魚やウニが増え、藻場が減少
磯焼けが進むと、海藻が吸収するはずの 二酸化炭素が増加し、温暖化をさらに加速させる という悪循環も生まれます。
まとめ
実際に海に入って、 ガンガゼが大量に発生し、磯焼けが進行した海の光景 を見たとき、私は 「怖い」と感じました。
東京で生活していると、 海の問題はどこか遠い話に感じます。しかし、実際に二木島の海を見て、 この問題はすでに「今」起きていることなのだと実感 しました。
このまま何も対策をしなければ、未来の海は ガンガゼに埋め尽くされた「黒い海」 になってしまうかもしれません。
では、どうすればこの問題を解決できるのでしょうか?
ガンガゼを活用する取り組み
実は ガンガゼを活用することで、磯焼けの対策に役立てようという動き もあります。
例えば、 ガンガゼを利用した「船底バリア」 を開発している企業があります。
🚢 ガンガゼを使った「船底バリア」とは?
1️⃣ ガンガゼを使って フジツボ対策の塗料(船底バリア) を作る
2️⃣ 船底バリアを塗った船で ガンガゼを捕獲
3️⃣ 捕獲したガンガゼを 再び船底バリアの原料として活用
このように 「ガンガゼを減らしつつ、資源として活用する」 という 循環型の対策 が考えられています。
私たちにできること
まずは 「ガンガゼの問題を知ること」 が大切です。
磯焼けは 決して遠い問題ではなく、すでに身近で起きている環境問題 です。このまま放っておけば、 魚が減り、海の豊かさが失われてしまうかもしれません。
今、私たちにできることは何か?
これからも 海の現状を知り、できることを考え続けたい と思います。