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未利用魚と食の未来

未利用魚の問題とは?その現状と未来を考える

はじめまして!私は新渡戸文化高等学校に通う柏木と申します。今回、この記事を書くきっかけとなったのは、三重県の二木島での体験です。実際に現地で未利用魚に触れ、その現状や課題を知ることで強い関心を持ちました。

自分なりに未利用魚について以下の通りに考えてみました。

未利用魚とは、商業的な理由や利用方法の問題から市場に流通しづらい、魚を指します。未利用魚は、以下のように大きく4つの種類に分類されます。
この未利用魚の種類として大きく4つに分類されます。

1つ目は小型魚の需要について
漁獲された魚の中には、サイズが小さいことが理由で市場での需要が低くなり、消費されずに廃棄されるものがあります。

2つ目:深海魚や低利用魚に関して
深海に生息する魚や、一部の地域でしか食べられない魚も未利用魚に分類されます。味や見た目が好まれないことから市場での価値が低い場合があり、流通しにくい場合があります。

3つ目は季節や供給過剰による低価格魚について
供給量が多くなりすぎて価格が下がり、商業的に価値が低くなってしまう魚も未利用魚として該当する場合があります。

4つ目は副産物としての魚の活用
主要な漁獲物の副産物として捕獲され、主目的でないため活用されない場合もあります。

近年このような未利用魚を有効活用することで、資源の無駄を減らし、持続可能な漁業を目指す取り組みが注目されています。

未利用魚にはどんな秘密があるのか

美味しい魚にも関わらず、なぜ未利用魚は流通せず、廃棄させてしまうのか、その秘密は5つあります。

 

1つ目はサイズが規格外

魚市場では、魚を効率的に流通させるために規格が決められています。

その規格を満たさない魚は食べられるはずのもので魚市場に水揚げされないことです。

 

2つ目は見た目が悪いと水揚げされない

見た目が悪い、傷があるなどの理由で、水揚げされない、あるいは魚市場で正式なセリや入札が行われません。

 

3つ目は毒やトゲがあり危ない

例えば、高級魚のオコゼは毒トゲを切って売られる有名な魚ですが、「アイゴ」のように地域によっては高級魚でも、他の地域からはあまり人気がなく売れないこともあります。

 

4つ目は小さかったり骨が多くて食べるまでに手間がかかる

小さいほどさばくのに時間と手間がかかります。

特に工場などで大量に生産したい場合は大きい魚の方が加工が楽なので小型は敬遠されやすくなります。

 

5つ目は知られておらず、売れない

名前も形も知らないと、買わない人が多いことです。

 

未利用魚には魅力もあります。

それは多様性と未開拓の美味しさにあります。未開拓の美味しさとは具体的に説明すると、未利用魚自体が市場に出回らないため、いつも食べているような魚とは違った味や食感が楽しめたりします。また、持続可能な食料資源としての価値も高く、漁獲圧の高い人気魚種への依存を減らし、海洋生態系のバランスを保つことに貢献します。さらに、地域経済において新たな市場を開拓する機会も提供するのです。

未利用魚を減らしていくとどうなるのか?

未利用魚は、サイズが普段より小さかったり、臭みが強い事があるため調理が少し難しく、味の濃いものになってしまったりすることなどから市場に出ることが無くなってしまいます。未利用魚を無くすことは、持続可能な食料確保や漁業をサポートすることにも繋がります。しかし、未利用魚の認知度はまだ低いままです。

そこで未利用魚を減らしていくと、こんなことが起こるのではないでしょうか。

1つ目は、食品ロスが減る

未利用魚の漁獲量のうち約30%は廃棄され、それらの魚はお店や消費者の元へ届くことはありません。未利用魚を活用することで食品ロスの削減にも繋がり、エシカルな消費活動の実践にもなります。

2つ目は、海の資源を保護し持続可能な食料確保へと繋がる

未利用魚を活用することは、海の資源を保護する観点からも重要です。

現在日本の漁獲量は過去40年前と比較すると3分の1に減っており、海の資源は減少を続けています。これまで廃棄されていた未利用魚を活用することで、漁獲量が上がることに繋がり、食料不足問題の解決の糸口にも繋がります。

3つ目は、低価格で美味しい魚が食べられることがある

近年、魚の価格が高騰していることから、購入頻度を減らしたり、購入をためらう消費者も増えています。未利用魚であれば、名の知れた魚より市場価格が安いため、購入ハードルが低くなり、美味しい魚を安く食べられることがあります。

まとめ

未利用魚を減らすことは、多様な魚を美味しく食べていくことです。それはつまり、食の未来を守ることと同じなので、未利用魚をもっと積極的に食べるようにして、将来の可能性を考えて未利用魚を取り入れていく必要があると考えています。持続可能な食料確保や漁業のサポートのためにも未利用魚を減らしていきましょう。

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